静岡公開確認会 - 2012 -
静岡支部で、生協組合員さんを迎え、初の公開確認会を開催 ! |
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野菜くらぶ静岡支部も、パルシステム静岡も、”初”の試み 去る2月10日、野菜くらぶ静岡支部において、パルシステムの公開確認会が行われました。パルシステムの公開確認会とは食と農の距離を縮めることを目的に、生産者と消費者の2者が、産地で栽培状況などを確認するというもの。野菜くらぶ静岡支部としても、パルシステム静岡さんとしても初の試みで、パルシステム連合会さんとしても静岡での開催は初めてとか。生協の組合員さん、役職員さん、他産地の生産者さん、地元農業関係者など、100名以上の方にご参加いただきました。 冒頭、パルシステム静岡・上田由紀副理事長さんから、「昨年、群馬の野菜くらぶで感動の公開確認会を見せていただき、次はなんとしても静岡で、とお願いしました!」といううれしいお言葉をいただき、メンバーのモチベーションもアップ! 野菜くらぶ静岡支部長の杉山健一さんからは、「本日は、皆さんを晴天でお迎えできてよかったです。わたしたちがこの地を選んだのは、まさにこの気候。冬の日照量が日本有数という静岡の暖かさを、存分に味わってください」と挨拶させていただきました。 まずは現場を見ていただこうと、バス2台に分乗し集出荷場とレタス、トマトのほ場へ。集出荷場では完熟トマトの出荷作業中で、重さで自動的に選別されたトマトが、人の手によって箱に詰められていきます。毛利本部長からは「トマトの袋に入っているカードは直接生産者に渡しますので、クレームだけでなく、おいしかった時もぜひ『おいしい』と書いて戻してください」というお願いも、させていただきました。
ほ場見学とプレゼンテーション、そしてハンバーガーの昼食 続いて、深川知久さんのレタス畑に移動です。細かい編目のトンネルに守られ、冬のこの時期でもレタスが青々と育っています。「レタスは夜には凍りますが、例年だと午前9時頃には溶けて収穫できます。しかし今年は寒さが厳しく、10時半くらいにならないと収穫できません」「この畑は実は、春から夏までは田んぼです。でもレタスは水を嫌いますので、水はけをよくするために土を盛ってレタスを植えています」などの説明に、みなさん、”な〜るほど”と納得。長野県のレタス生産者からは、「トンネル用の穴はどうやって開けるの?」など専門的な質問も出ていました。 再度バスに乗って、今度は支部長・杉山さんのトマトハウスへ。病害虫を防ぐためのエアシャワーを抜けると、ふわっとした暖かさがお出迎え。巨大なプランターに植えられたトマトの枝先が頭上のロープにつり上げられ、下には緑の枝がとぐろを巻いています。「枝が伸びたら横にずらすというのを繰り返すと、トマトの段は25〜28段、木の長さは8メートルにもなります」(杉山さん)と聞き、ここでもみなさん納得の表情。10月から9ヶ月間、1本の木から収穫します。 会場に戻ると、おいしい昼食が待っています。メニューは、深川さんのレタスと杉山さんのトマトを使ったモスバーガーさんのハンバーガー、静岡の生産者手作りのトマトスープ、サラダ、レタスしゃぶしゃぶ。野菜はもちろん野菜くらぶから、豚肉はポークランドさん、ポン酢やドレッシングはパルシステム静岡さんからご提供いただきました。一般参加の方々が昼食をとる間、別室では監査人による監査が。「栽培基準は?」「除草剤は?」「化学肥料の使用は?」などの質問に、深川さん、杉山さん、毛利本部長、事業本部の河原が答えていきます。 午後は、野菜くらぶとパルシステム静岡からのプレゼンテーション。野菜くらぶからは会社概要と静岡支部の歴史をご紹介し、向山耕生さん、塚本桂子さん、深川さんと、歴代の独立支援プログラム卒業生がリレー式で紹介しました。その内容についてはこのホームページの「静岡物語」「塚本物語」「深川物語」に掲載しておりますので、ぜひお読みください。パルシステム静岡さんは、2007年の設立から会員数は3.7倍に成長。今後野菜くらぶ静岡支部とともに、地産地消の取り組みを進めていきたいと報告されました。
たくさんの期待のお言葉をいただき、今後もがんばります! 公開確認会を終え監査人さんからは、 ・出荷場もトマトハウスもきちんとしていて、正直にやっていると感じた。 ・管理のレベルが高い。レタスの顔が毎日違うと聞いて、がんばっていると実感した。 ・短期間でここまで組織づくり、人作りができているのはすばらしい。深川さん、塚本さんに講演に来てほしい。 ・ 農業しながら人作りをしてきた。今後とも楽しみな産地だと思う。 などの、お言葉をいただきました。 さらにパルシステム連合会産直推進部部長・高橋宏通さんからは、「レタスが田んぼの裏作であることで、病害虫防除がしやすくなっているし、トマトも鳥インフルエンザ並みの防除をしている。独立支援プログラム前から見ているので、 野菜が育つように人が育っているのを見て感激した」というお言葉を、またパルシステム静岡副理事長の上田さんには、「スタートはパルシステム静岡とほぼ同じで、ここまで造り上げているのはすごい。深刻な苦労をラテンののりで克服していて、力をもらいました」とおっしゃっていただきました。 最後に産地側として毛利本部長から、「(株)ジーピーエスさんなどのお取引先さまや、お客さまに支えられている、成長させてもらっていることを実感しました。期待の言葉が多く、それに応えられるよう、いただいた言葉に真摯に向き合っていきたいと思います」と受け止めを述べさせていただきました。春近しといえども冬の早朝に出発され、また秋田や愛媛など遠方からおいでくださるなど、ご参加いただいた皆さまに深く感謝申し上げます。今後とも野菜くらぶを温かく、そして時には厳しく見守ってください。
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