パルシステム群馬との交流会
パルシステム群馬との交流会で、初めての「生きもの観察」実施 ! |
||||||||||||||||||||||||
レタス畑の周辺にも、たくさんの生きものがいたよ! 去る7月22日(金)、パルシステム群馬の組合員さんとご家族27名、役職員さん8名様においでいただき、産地見学会を開催しました。毎年恒例となっている見学会ですが、今年はブルーベリーの収穫や「畑の生きもの観察」という新たな試みに、みなさんワクワク気分でおいでになりました。 午前10時半パス到着後、田中三千夏理事長さんなどからごあいさつをいただき、まずは出荷前に野菜を冷やす予冷庫を見学。入ったとたんに、「ひゃ~、寒い!」。でもここでしっかり冷やしているので、みなさんのご家庭に新鮮な野菜をお届けできるのですよ。その後バスで赤城山の北斜面に移動し、レタスの収穫体験が始まりました。「レタスは外葉を除け、包丁の刃を突き立てて切り取ります」という生産者の竹之内光昭さんの説明を受け、順番に収穫。畑にあるレタスは、パリッパリ。あまりにおいしそうなレタスに我慢できず、そのままパクリ、という組合員さんも。おいしかったでしょう? 全員が1つずつ収穫したところで、いよいよ今回の目玉、「畑の生きもの観察」の始まりです。でも実はレタス畑の中には、虫はほとんどいません。だって人間においしいものは虫にもおいしいですから、虫くんたちに来てもらっては困るのです。だから生産者は栄養豊かな土や強い苗を作って、虫に負けない元気なレタスを育てています。というわけで生きもの観察は、畑と隣の林の間で行いました。講師の林鷹央さんがあらかじめ仕掛けておいたトラップを見ると、ダンゴムシやゴミムシ、そしてアリがたくさん。「今度は、みんなで虫を捕まえてみよう!」という声で、子どもたちがいっせいに虫を捕まえます。「コレなあに?」「これはね、ハネカクシ。こっちは、カミキリムシ」と林さんが次々と答えていきます。みんな「意外にいっぱい、いるんだね!」。
「茎いっぱいにつく虫を、手で取るんです」(諏訪さん) レタスの次は、諏訪正二さんのブルーベリー畑です。昨年の猛暑の影響で収穫が少ない中、1人1パックを収穫体験。「採りながら、食べてもいいよ~」という諏訪さんの声に、「わーい!」。甘酸っぱいブルーベリーは、お母さん方に大好評でした。収穫後、ここでも生きもの観察をしました。土壌消毒をせず、除草剤や農薬を使わないという畑の土は、ふかふか。講師の林さんは、「こういう畑は、生きものがいっぱいいるんですよ」。その言葉通り、セマダラコガネやマルガタゴミムシ、クサキリ、シデムシ、ヒシバッタなど、次々と生きものが出てきました。諏訪さんによると、「ブルーベリーの茎が隠れるくらい、カイガラムシという小さな虫が、いっぱいつくんです。それが甘い汁を出すから、アリが来て虫を食べてくれる。農薬を使うとその循環を切ってしまうでしょ。だから手で取るんです」。1粒のブルーベリーに、とても手がかかっているのですね。
「手作業は大変だけど、子どもたちのためにも…」(竹内さん) 収穫が終わると、もう1時。近くの公民館での昼食では、糖しぼり大根、ゆず大根、さしみこんにゃくも召し上がっていただきました。その後は、おなじみの野菜の重量当てクイズ。大根2050g、キャベツ2400g、トマト533g…、残念ながらピタリ賞はいませんでしたが、ニアピンの方に野菜をプレゼントさせていただきました。続いて、林講師から、生きもの観察のまとめ。それによると、両方の畑で甲虫が17種、バッタ類が5種、クモ類が5種、カメムシ類が5種、その他アブやハチなど、30種類以上の生きものが見つかったとのこと。「これほど多いとは思いませんでした。生産者のみなさんが、農薬に頼らないで栽培している証拠。努力のたまものだと思います」というお言葉をいただきました。林さんによる秋田音頭の替え歌なども披露していただき、楽しいひとときを過ごしました。 生産者を代表して竹内功二さんから、「除草剤を撒くのは簡単だし、手作業は大変。でも土壌消毒をしないとか、除草剤を使わないことが評価されてうれしいです。子どもたちのためにも、これからもきちんとしたものを作っていきたいと思います」。また組合員の吉野弘美さんからは、「初めて参加しました。何も見えないところに、こんなにいろいろな生きものがいて、それが私たちの食を支えてくれているということを実感しました。参加してよかったです」というお話をいただきました。 パルシステム群馬のみなさんには、生産者とたくさんの生きものに出あっていただき、日頃の努力が報われた気がしました。来年もお待ちしております。
|