静岡収穫祭 - 2011 -
6月12日、静岡にて、第2回収穫祭を開催しました! |
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今年の天気は、大丈夫…かな? 準備を進めるスタッフが、ときおり空を見上げます。この日は、どんよりしたつゆ空。でも多くの人が、「去年よりいいよねぇ!」。そう、昨年は開会直前に、どしゃ降りの雨。今日はなんとか持ってほしい、これがスタッフ全員の願いでした。11時半の開会に向けて、お客さまが続々と到着されます。受付では「○○さんはキュウリの班なので、キュウリの名札をつけてください」という声が。今回はお客さまに、キュウリ、トマト、レタス、トウモロコシなど、野菜の名前をつけた6つのチームに分かれ、テーブルに座っていただきました。 開会は、今年の実行委員長をつとめた(株)サングレイスの杉山健一さんのごあいさつから。「ほとんどの食材が、ここの生産者の作ったものです。いっぱい召し上がってください!」。続いて澤浦社長から「応募多数のため、ご参加いただけなかった方々もいらっしゃいました。今日一日、存分にお楽しみください」というごあいさつが。さあこの後は、お楽しみのランチタイムです! 新メニュー登場! 本格的な、タコスとパエリア 今年のいちばん人気は、なんといってもタコス! 群馬の野菜くらぶにメキシコから研修に来ている、オラシオ・ディアスさんが手際よく作ります。材料のレタスは群馬の宮田徳彦さん、サルサソースのトマトは静岡の杉山祐司さん、パクチーはタイからの研修生という、野菜くらぶの総力(?)を結集したメニュー。その本格的な味に、すぐにお客さんの長い列ができました。そして、直径70㎝ほどもある大きな鍋に入ったパエリア。その具はトマト、枝豆、ナス、ミニトマト、タマネギ、インゲン、そしてお米…さらなる総結集で、これはもう”野菜くらぶ特製パエリア”と言ってもいいくらい。 毎回大人気のタイ研修生が作るトムヤムクンは、今回は鶏肉を使い、トムヤムカイとして登場。トムヤムとは「煮込んだ」という意味で、カイは鶏肉のこと。ちなみに、クンはエビをさします。子どもさんも多いため辛さ控えめで、研修生によると「ぜんぜん、辛くないヨ!」。それでもこの味には根強いファンが多く、メモを取りながら熱心に作り方を教えてもらうお客さまもいらっしゃいました。香ばしい香りを漂わせる焼きトウモロコシ、ボリューム満点の野菜と肉の串焼きも、相変わらずの人気です。 売店コーナーは、いつにも増して品数豊富。トマトはミニトマト、大玉トマトに加えてミディトマトも。すぐ売り切れてしまった小松菜のほか、ほうれん草、水菜、サニーレタス、大根、ジャガイモなどの野菜、そしてビワ、有機のしらたきなども登場。ほとんどが100円という大安売りに買いだめする方も多く、早々と売り切れていました。
生産者紹介-みんな、がんばってます! おなかが落ち着いたころ、静岡の生産者の紹介が始まりました。静岡には6人の生産者がいます。大玉トマトを生産する(株)サングレイスの杉山健一さん、御前崎でミニトマトを生産する杉山さんの弟の杉山祐司さん、そして独立支援プログラム卒業生の塚本桂子さんと深川知久さん。都合で参加できませんでしたが、地元生産者の大石敏晴さん、鈴木登さんがここに加わります。この日の収穫体験では、大石さんのトマト、ミニトマトのハウスをお借りしました。 独立3年目の塚本さんは、「夏はオクラ、中玉トマト、冬はレタス、キャベツを作っています。いい野菜が作れるよう、がんばっています」。深川さんは「非農家でしたので、ご迷惑をおかけするかもしれません。そんな時は遠慮なく言ってください」。トウモロコシの収穫体験は、深川さんの畑を借りました。研修生の早川さんは「建設業界から転身しました。今年の冬からレタスにチャレンジします」と、ごあいさつ。今後が楽しみです。 好評! クイズ大会。巨大キャベツの重量は? 静岡収穫祭恒例の野菜クイズが始まり、アドバイザーとして生産者2名ずつが、各テーブルに座りました。みなさんも、チャレンジしてみますか? 第一問 オクラの栽培面積がもっとも広い国はどこでしょう。 ①中国 ②インド ③コードジボワール 第二問 大昔、タネだけが食べられていた野菜は、何でしょう。 ①スイカ ②カボチャ ③ヘチマ 第三問 トマトを食べると、何の病気の予防になるでしょう。 ① 脳卒中 ②糖尿病 ③ガン さあ、わかりますか? 答えは、この記事の最後に掲載しています。子どもさんだけが回答権を持つ、お子さまクイズも登場。「サイが食べると、すぐに吐き出す野菜はな~んだ!」。正解した人には、モスフードさんご提供のおもちゃがプレゼントされました。そして最後は、キャベツ重量当てクイズ。ずっしりと重く大きなキャベツは、群馬の阿部順一さんが栽培したものです。結果は、なんと2.89㎏! 優勝したのは、トウモロコシチームでした。
両手いっぱいのトマトを収穫して いよいよ収穫体験です。いつもなら体験用に作った畑ですが、今年は出荷用の畑を使います。というのは前日に大変な強風が吹き、トウモロコシなどが倒れてしまったため。これも自然を相手にする農業ならではのことで、ゴメンナサイ! チームごとにトウモロコシ畑、大玉トマト、中玉トマト、ミニトマトのハウスを回りました。子どもにとって、まるで林に入ったような気分になるトウモロコシ畑は、やっぱり興奮! 「お母さん、コレ、いい?」という声が、トウモロコシ畑のあちこちに響きます。収穫後、収穫済みとわかるように茎を折りますが、「あら、これも楽しいわね」とお母さん。 次は、大玉トマトのハウスへ。トマトのすぐ上の節を指で押さえ実を持ち上げると、簡単に取れます。「出荷用なので、ほかの実を傷めないようにお願いします」と言われると、ちょっと緊張。少しだけ、生産者の気持ちに近づいた気になります。ミニトマトのハウスでは、「この木は人間なら90才。お年寄りなので、いたわってあげてくださいね」。それでも立派に実をつけています。さらに中玉トマトも収穫して、みなさん、両手いっぱいのトマトをお持ち帰りになりました。 農業の雰囲気、農村の楽しみを味わってもらいたくて 熱心に生産者に話を聞いていた金城真さんと羽田有季さんは、「ベランダでミニトマトを育てているんですが、うまく育たなくて。受粉ができていないのではと言われ、方法を教わったのでやってみます!」。娘の奈央ちゃんとともに参加したパルシステム静岡の藤本智恵さんは、「トウモロコシの収穫は、子どもにいい体験になったと思います。また来年も参加します」。昨年もご参加いただいたモスフードサービスのみなさまは、今年もバスでのご参加。新入社員の中野美佳さんには、「初めてでしたが、すごく楽しかったです。とてもよい企画だと思います」と、おっしゃっていただきました。 この日、最終的には200名ほどのお客さまが見えました。実行委員長の杉山さんは、「今回はいつも野菜を食べていただいている、エンドユーザーさんもお呼びしました。農村の楽しみをと思い、地元の野菜を食べていただき、生産者と話すチャンスも作りました。農業の雰囲気を感じてもらえたら嬉しいです」。新鮮な地元野菜をたっぷり使った料理、出荷している畑での収穫…十分農業を感じてもらえたことでしょう。生産者一同、来年もまたお待ちしておりますよ~!
クイズの答え 第一問 ① 第二問 ② 第三問 ③ お子様クイズ ハクサイ |