台風被害のご報告 |
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2年ぶりに本土に上陸した台風18号は、日本列島各地に大きな被害をもたらしましたが、野菜くらぶの産地、群馬、青森には、幸いにもさほど大きな被害はありませんでした。しかし海に近い静岡では、数カ所で被害が出ました。傷ついた野菜はそこから病気が出やすいので、今後、一時的に不足する品目がありそうです。 しかし野菜くらぶでは、事前の準備などで被害を最小限に抑えることができました。こんな台風の中でも生きているレタスたちを、最善の努力で出荷できるようにしていきます。みなさまには大変ご心配をおかけしましたが、今後とも生産者、社員一同、力を合わせてがんばって参りますので、よろしくお願い申しあげます。 ●群馬の被害状況 ■葉物野菜(ほうれん草、春菊など) 強風のため一部の軟弱な野菜は葉が折れ、キズがつきました。ほうれん草は雨と風にたたかれ、一部の畑で外葉が折れたり株元が上がったりして、全体の出荷量は1~2割減ると予想されます。小松菜、水菜、にらへの影響は、ありませんでした。 ■重量野菜(キャベツ、白菜、ブロッコリーなど) 茎が曲がったり傾いたりし、根が傷みました。また雨で肥料が流れ出てしまったため、小玉になる可能性がありますが、立ち直れる見通しです。 ■根菜類(大根、ニンジンなど) 大きな被害はありませんでした。 ■果菜類(ナス、トマト、キュウリなど) ナスは強風にあおられた部分があり、数日後にはキズのついたものが出てくると思われます。キュウリ、トマトは現時点ではあまり影響は見られませんが、今後病気の発生が心配です。 ■レタス、非結球レタス類(サニーレタス) 外葉が強風にあおられて少し変色しましたが、出荷量に影響が出るほどの被害はありませんでした。
●静岡の被害状況 レタスは強風と塩害で外葉に影響が出ており、またマルチ(抑草、保温、保湿などのために土にかけるビニールシート)が飛ばされる被害もあって、出荷の遅れや小玉になるという影響が出そうです。トマトは問題なく出荷できそうです。 ほかの産地の状況を見てみると、海沿いは塩害で壊滅状態。渥美半島のキャベツも全滅状態で、2~3月は全国的にキャベツが不足する可能性が高いとのことです。 ■(株)サングレイスの畑 天窓から雨漏りが少しありましたが、実害はなく、9日から収穫を開始しています。 ■塚本さんの畑 強風により葉がちぎれ、また潮風があたって塩害が発生しました。レタスの外葉が黒くただれ、しばらくすると固くカリカリになりました。病気が広がり壊滅状態にならないよう、農薬を散布します。 塩害面積:1町4反(強風と塩害によるもの。11月~12月中旬の出荷を予定していました) ■深川さんの畑 強風と塩害により、外葉に被害が出ています。マルチの一部が飛ばされました。苗は残ったので張り直す作業をしていましたが、風にはたかれたため、今後、出荷が不安定になる可能性があります。定植が始まった苗の被害は、ありませんでした。 被害面積:4反(マルチ飛び、11月末~12月中旬の出荷を予定していました。) ■前川さんの畑 強風と塩害により、外葉に被害が出ています。10月初めに定植したばかりの畑のマルチが飛ばされ、全滅状態となりました。 被害面積:1.5反(12月初めの出荷を予定していました) ■小山さんの畑 キャベツは被害がなさそうです。ブロッコリーのうち、早期に植えた苗と植えたばかりの苗は無事でしたが、少し育った苗の茎が折れてしまいました。 被害面積:1反(12月初め~12月中旬の出荷を予定していました)
→台風1週間後の、静岡の出荷予想は、こちらをご覧下さい →11月10日現在の、静岡の状況については、こちらをご覧下さい |