第15回株主総会、経営方針説明会を開催! 最優秀生産者賞は、クレームゼロの林美之氏に! |
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株式会社野菜くらぶは、去る3月26日ホテルベラヴィータ(群馬県沼田市)にて、第14期定時株主総会、第15期経営方針説明会を行いました。毎年当社ではこの日に、株主総会とともに生産者団体総会、方針説明会、記念講演、懇親会を行い、現在の到達点と今後の方向を全員で確認しています。 生産者団体の醸成会総会では、優秀生産者のノミネートも 午前中には、生産者の団体である醸成会の通常総会が行われました。平成21年度の事業、会計、監査の各報告ののち、平成22年度の事業計画案、予算案が承認され、22年度も引き続き勉強会や研修会、お客さまとの交流会、取引先の勉強会への出席などを行うこととなりました。そして新会員紹介、役員改選などののち行われたのは、優秀生産者の紹介。これは今年度からのこころみで、5部会2産地からそれぞれ優秀生産者がノミネートされ、その中から最優秀生産者が選ばれるというものです。 ノミネートされたのは、葉物部会からクレーム率が0.1%の竹之内信一さん、葉物軽量部会からはクレームゼロの林美之さん、レタス部会からは計画と出荷数の差の少ない竹内功二さん(奥さんの弘子さん)、果菜部会からは意欲的に1年目から就農した若い加藤昇さん、根菜部会からは欠品が多そうなときに生産物を出せるよう生産している芳野謹一さん。さらに青森から野菜くらぶ進出のきっかけを作ってくれた中澤昭男さん、静岡から1日何回も本部と連絡を取りクレームの少ない杉山肇さんがノミネートされました。最優秀生産者は懇親会での投票によって行われます。
株主総会と経営方針説明会。社員さん、パートさんも登場 昼食をはさんで、午後からは株主総会が行われました。総会は委任者も含めて49名の出席によって成立し、澤浦議長の就任、監査報告ののち、不況の中でも前年比105%の伸びがあったことや群馬、青森、静岡、独立支援の事業報告、収益の事業報告がされました。その後貸借対照表、損益計算書、株主資本等変動計算書の承認、余剰金の処分、任期満了に伴う取締役6名選任(澤浦彰治、林美之、竹内功二、竹之内信一、毛利嘉宏、宮田徳彦、竹之内光昭)、監査役任期満了の伴う監査役2名選任が拍手を持って議決され、1時間ほどで無事終了となりました。 続いて、野菜くらぶの第15期経営方針説明会が行われ、経営指針書、QPMS(農産物の品質・生産管理マネジメントシステム)、野菜くらぶの栽培・出荷自主基準、事業本部方針が説明され、さらに(株)サングレイスの経過報告、青森、静岡、独立支援研修生の報告が行われました。サングレイスの杉山健一社長からは、「『しずおか農水産物認証』を取得し、今年はGAP取得とともに黒字化をめざします」という決意が述べられました。また新入社員(濱田さん)を含む社員の決意表明では、30名のパートさんを代表して4年目を迎える吉池さんも登場。「みなさんの力を借りながら、がんばります」と、その決意を涙ながらに語りました。
奥井俊史氏(ハーレーダビッドソンジャパン(株)元代表取締役社長)の講演に感動! その後は、待望の講演会です。今回の講演は、ハーレーダビッドソンジャパン(株)元代表取締役社長の奥井俊史氏による、「『CHANGE』-圧倒的シェア-NO.1を実現的にした『コト』売りマーケティング」。90年に社長に就任した奥井氏が、国産バイクに比べ価格が倍はするハーレーダビッドソンをどのように売ったのか、いいものを売るためには何を魅力として訴えるべきかなどについてお話され、1時間20分の講演に全員がしっかりと耳を傾けました。 この講演を受け、7~8人ずつのグループに分かれて1時間ほど討論。「関心を持てるような野菜作りが必要ではないか」「モノをしっかり見る目が必要。経験が浅くても見ることはでき、見れば病気も早く発見できる」「野菜くらぶファンを増やすためには、話すことが大切」など、活発な意見交換がされました。その後のグループ発表では、「討論で先輩の強い思いが伝わり、涙が出そうなくらい嬉しかった」「収穫祭で、草取りやマルチはぎなどの仕事も体験してもらったらどうか?」「ホテルを借り切って、野菜くらぶの安心、安全な野菜で料理してもらったらどうか?」などの意見が出されました。 これを受けて奥井氏からは、「安心、安全は当然のことで、それだけでは競争力は持てません。それらは、お客さまに伝わって初めて価値を持つのです。農業にはチェンジを起こすファクターが、オートバイの何倍もあるのではないでしょうか」というコメントをいただきました。さらにNPO法人日本プロ農業総合支援機構副理事長の高木勇樹氏からは、「モノは買う側が価値を見いだして初めて売れます。そういう人たちを作り出す可能性も感じます。来年どこかのホテルが、野菜くらぶの野菜を使わせて欲しいと言ってくることを願っています」というコメントをいただきました。
最優秀生産者は…、野菜くらぶの栽培方針が正しいことが証明されました! すべてのスケジュールを終え場所を移しての懇親会では、乾杯に続き、いよいよ最優秀生産者の選出です。これは午前中に聞いた推薦理由をもとに、全員の投票によって決められます。投票の結果、みごと優秀生産者の栄誉に輝いたのは、葉物軽量部会から推薦されたクレームゼロの林美之取締役でした! 野菜くらぶの栽培・出荷自主基準をまとめる立場でもある林さんがクレームゼロで受賞したことは、野菜くらぶの方針に間違いがなかったことの証でもあります。林さんは、「今までいろいろな賞をいただきましたが、この賞が最高です。これをいただけたのは家族の協力があったからこそ。家族に感謝したいです」と、その感激を語りました。 その後にぎやかに歓談が続いた懇親会は、午後9時に散会となり、無事この日の日程を終えることができました。しかし生産者のみなさんはまだまだ話し足りず、たくさんの人が二次会、三次会に流れてめざす農業について夢を語り、午前2時、ようやく家路につきました。野菜くらぶは、この日確認した方針やご講演で得た知識、語り合った想いとともに、今後も質の高い生産物をお届けいたします。平成22年度も、よろしくお願い申しあげます。
●総会スナップ 試食、アドバイス、情報交換…貴重な一日でした |